平成11年3月定例会
野村まこと(眞実)の一般質問と答弁の全文です。
質 問
○4番(野村眞実君)私は,政友会の野村眞実でございます。平成11年第1回定例市議会に当たりまして,通告に従いまして,ただいまから一般質問をさせていただきます。平成7年4月23日に初当選をさせていただいて以来,早いもので4年を迎えようとしており,振り返ると,こうして議員としての活動を続けてこられたのも,政友会の同志を初めとする諸先輩方や同僚議員,そして議会事務局を初めとする執行部の皆さんのおかげであることを改めて感謝するところであります。
本来,3月議会は予算議会とも言われ,明年度の予算に関する質問を行うところでありますが,任期最後の質間なので,特に今回は過去の定例会での市民の代弁者として行いました数々の代表質問や一般質問を総括する意味で質問させていただきます。一つ一つの答弁のその後の進捗状況を確認してみましたところ,おおむね評価できるものでしたので,今回は特に重要なものや未達成のものや進捗がわがりづらいものについて,その後の進捗状況に限り,質間させていただきます。
まず最初は,福祉行政についてでございます。
精神障害者授産施設の早期設置ということで,この問題は平成7年になって初めて法的に位置づけをされた精神障害者という位置づけの問題ですけれども,他の福祉の分野と比較すると極めて著しい格差が見られておりまして,それについて小規模作業所「ひだまり」の支援する後援会のメンバーでもありましたこともございまして,初当選した6月議会で早速取り上げさせていただき,その後も4回にわたり質問をさせていただきました。一時はかなり前向きな御答弁をいただいておりましたが,1年前の質間に対する答弁では,必要性は十分認識しているが,障害者福祉計回の中に位置づけ,関係者や関係機関と連携しながら設置へ向けて努力してまいりたいという,若干トーンダウンとも思える内容でごぎいました。策定中の障害者福祉計囲は平成10年度の事業ですので,その完成を心待ちにしていたところ,本議会の冒頭の岡田市長の市政の運官方針の中には触れられてもいないため,計画の中ではどのように位置づけられているのが,また今後はどのように進めていくのが,お伺いいたします。
2つ目は,各種の高齢者福祉サービスが利用しやすいよう,情報の一元化を図るべきではとし、う御質問をさせていただいた答弁に関する問題でございます。これlこつきましては,例えば介護110番を設置するなどして,法律も違うし,実施機関そのものも違う.こういった複雑な高齢者の福祉サービスを,窓口を一本化すべきじゃないがという御質問を実は申し上げておりました。それに対しまして,平成7年6月の答弁につきましては,先進都市等の事例を参考にしながら市民に利用しやすい改正及び情報提供の方法について検討してまいりますということで,御答弁をいただいております。どこを参考にしてどのように検討されてこられたのが,今後の展望と進捗状況をお尋ねいたします。
3つ目は,市民ポランティアの活性化へ向けた支援策をとるべきであるというぶうに通告を申し上げました。平成8年6月と平成9年3月の2度にわたりポランティアの問題について質問をさせていただき,赤塚駅への位置づけやその後整備されることになった段陪では,ポランチィア会館の完成にあわせてソフト面の整備をすべきと申し上げ,水戸市社会福祉協議会のポランティアセンターの機能の強化を推進ずるとの答弁をいただいております。そこで,市民ポランティアサークルによるフ才一ラムの開催みたいなものも視野に入れた取り組みを行うべきと考えますが,ソフト面にかがわる進捗伏況とその認識と考え方について伺います。
4つ目は,高齢福祉課のOA化を促進し,情報管理システムの構築をということで御質問させていただきました。平成8年の9月ですが,手作業をしていた高齢福祉課を,情報管理システムを構築し高齢者台帳の作成を含めた情報の一元化と合理化が急務であるということを申し上げまして,それに対し,指摘のネットワーク化は必要不可欠なので,財政事情を勘案しながらOA化の導入の検討を進めてまいりたいと考えていると御答弁されたのでありますが,いまだ導入されていないのはどうも理解できません。今後も予定がつかないとすれば,優先順位そのものが間違っているとしが思えないのであります。今後の展望と進捗伏況をお伺いいたします。
福祉行政5つ目の御質問でございますが,総合福祉件業所の通所バス増設に伴う「むつみ」,「はげみ」等を利用されるすべての人に門戸を開放すべきではということを申し上げました。平成l0年6月に大型バスの一日も早い導人の要望にあわせ,自主通所を原則としております授産施設「はげみ」についても,「むつみ」同様に差をつけず,ぜめて希望されるすべての市内の人に門戸を開いた対応を強く要望申し上げたところでございますが,各施設の代表者で構成する送迎委員会で審査,判定を行い,決定していきたい旨の答弁をいただきました。各施設長が検討した上で外されたのかわがりませんが,いまだに「はげみ」を送迎対象がら外しているのはうなずけないところであります。改めて早急な改善を要望し,その後の進捗状況をお伺いいたします。
続きまして,都市計回行政についての御質問でございます。
駐車場案内システムの捕完策を講ずるべきではということで,市内に設置になりました駐車場案内システムが極めて市外からし、らした方がわがりづらいと,どこの駐車場を指しているのかわからないということで,それに対してやはり平成7年の6月に御質問申し上げ,総工費と維持費を考えれば極めてわがりづらい状況のものを,わがりづらいというのではなくて,やはり有効な補完策,つまり道路を走っていく間に5番の駐車場は次の交差点を右折するとか,8番は次を左折とか,こういう捕完する看板を設けることによって,駐車場の電照看板の方には番号表示をするなり,そういった余りお金をかけなくても改善ができるのではないかと考え,御質問申し上げました。それに対しまして,今後のその成果,評価等の様子や捕助制度を見据え,次の段階で検討していきたいとお答えをいただいていたわけでございますが,平成7年6月がら現在に至るまでどのような状況になっているのか,その進捗状況をお尋ねするところであります。
2つ目は,先ほど田口議員が詳細にわたって御説明しました赤塚駅に交番を投置すべきではないかという,これは私が平成10年の3月に実は御質問申し上げまして,北口は無理であると,計画上問に合わないということでございましたので,南口につきましてぜめて計画段階で設置しないと,まさに水戸駅南口のように後から臨時交番では,存続してもらうことそのものも大変な,今執行部も議会もそういう要望を続けながら更新,更新をしているような状況なので,最初からきちんと計画の中に織り込んでいただきたいということを申し上げまして,南口に対してその後の計画の進捗状況についてお伺いするところであります。
続きまして,住宅行政についての御質問でございます。
市営河和田住宅という住宅につきましては,そもそも第二清掃工場が計画されておりました,その余熱を利用したモデル住宅として,パイロット自治体の指定を受けて計画がされておったんですが,これにつきましても,清掃工場そのものは当面減量化が進み,凍拮することもございまして,住宅だけを切り離して建て替えに向けて計画をしていただくべきじやないかという御質問を申し上げ,あわせてその高齢者のみの住宅を別棟で建てるのではなくて,l棟の中に,1つの班の中に10軒いたら10軒のうちの2軒は1階の部分を高齢者であったり障害を持たれている方々が一緒に生活することができるような,そういう構造のものをぜぴおつくりいただけないがということを申し上げ,そういう方向でかなり前向きな御答弁をいただいておりました。それにつきまして具体的に進捗状況をお尋ねするところであります。
続きまして,建設行政ということで,これは赤塚駅南口がら岩間街道までの都市計画道路3・4・12号線の延伸,国道50号バイパスまでを都市計画決定して整備すべきではないかということで申し上げてございましたが,都市計画決定を目指し,現在調査検討を行っているところでありますと,これは平成8年の6月でございまず。6月に調査検討を始まってなかなか都市計画決定の先行きが見えないものですから,これにつきましても早期に決定しないとどんどん家が建ち並んでいく可能性もあるので,その辺を早期決定を求めながら,改めてその進捗状況をお尋ねするところであります。
それから,建設行政2つ目,大塚池踏切整備の代替の道路改良整備についての質問でございまず。これにつきましても,行きどまりとなっていて歩行者,自転車しか通れない大塚池踏切の拡幅がなかなが協議がJRと調わないということでございましたので,その代替案として田島道踏切から大塚池踏切までの間を,側溝にふたをして暫定利用できるような代替策について御質問申し上げ,前向きな御答弁をいただいていたんでずが,現時点ではまだ施行されていない状況であります。その件につきまして進捗状況をお尋ねするところでございます。
建設行政3つ目でございます。市街化調整区域内の国土調査の早期実施についてということで,平成10年6月に御質間申し上げました。市街化区域内の地権処理はまちづくりの活性化に大きく寄与する,つまり地権処理がなされていないと建築確認が下りなかったり,非常に複雑な権利関係は民民ではなかなが整理しづらいということもございまして,実施体制の見直しを含めて関係部課と十分協議検討してまいりますとの答弁をいただいております。これは産業経済部の農政課が市街化調整区域においては担当しておりますけれども,市街化区域になった場合には,当然土木部へ所管がえずるなどして,強力に進めていくべきではないかと考えますが,国土調査につきまして進捗と今後の展望をお尋ねいたします。
続きまして,環境行政についての御質問でございます。
環境センターの早期設置について御質問申し上げましたが,環境の間題につきまして非常に重要な問題で,これそのものが質間の中で,環境センターそのものの構想を打ち出してございましたが,これにつきましては,環境行政の後退ということで,この後御質間する予定がございますので,そちらの中に含めさせていただきたいと思います。
産業廃棄物の処分対策についての御質間でございます。
産業廃棄物の処分につきまして御質問さぜていただきましたが,この産業廃棄物につきましては,水戸市についてはすべて再生処理をし,再生品を使用ずる設計施工をしているというふうに答弁をいただいておりますcこれにつきまして,その後もずっとその状態が続いているのかどうが,それからその後,県との連携による協議会設置で公設の産業廃棄物の処分場の計画等が員現化に向けて一歩進んだということを耳にしておりますけれども,県との協議による公的処分場の可能性につきましては,どのようになっているのかをお尋ねずるところであります。
続きまして,フロン対策についての御質間でございます。
環境問題というのは,地球規模で考えなくてはならない問題でございまして,フロンがオゾン層を破壊するということについては,日本ではほとんど影響がないために,そういう意味では日本の国内での意識がまだまだ低いところでありますが,その中で,先駆けてフロンの回収機を水戸市の清掃工場に設置し,積極的に年間700台の冷蔵庫がら87キログラムのフロンを回収ずる予定ということで,フロン回収機の導人を図って取り組んでまいりました。あれから3年半たっておりますので,導入後3年半の状況について簡単にお答えいただき,あわせて水戸市の現在,市で発注している建築物でありましたり,あるいは市が購入する物品等へこのフロンの問題はきちんと配慮された形で対応されているのかをお尋ねするところであります。
続きまして,産業廃棄物処分場の建設に伴う行政としての対応策についてでございます。
これにつきましては,平成10年3月,水戸市の職員に監視体制を強化しなければならないということで,那須町方式という水戸市の職員の人に立入調査権を持たせるための県職員としての併任辞令交付による対応を御提案いたしましたcそれに対し,今後県とも協議をし検討してまいりたいと考えておりますと御答弁されたのですが干協議はしたのか,進捗状況についてお尋ねいたします。
続きまして,企画行政についての御質問でございます。
国際交流センターについての質問でございますが,自主事業の開催など,とにかくソフト面の充実を図るべきではないかということで,貸しホールであったり貸し室という形,箱物の一つというぷうにとらえられないような独自の事業を積極的に展開し推進すべきだということを御質問申し上げまして,前向きな御答弁をちょうだいし,その後もそのように国際交流センターそのものはかなりの利用をしているように見受けられますが,そのソフト面の進捗状況をお尋ねずるところであります。
続きまして,環境施策の後退についてという御質問でございます。
これは大幅に3が年実施計画で後退がなされたところでありまずが,環境間題というのは将来への投資であって,最終的には行政経費の削減にもつながるという以前からの認識を述べさせていただきましたが,庁内の水戸市地球環境問題対策連格会議を活用し,環境に配慮した行政を推進してまいる旨の御答弁をいただいたところであります。地球環境問題対策連格会議をどのように活用し,行政施策の推進をしているのか,進捗状況と展望をお伺いするところであります。
続きまして,総務行政についてでございます。
行政改革の流れの中で,現場で直接市民の方と接する,そういった職員の方々の服装を明るいデザイン性のあるものに変えることによって,身なりは心のあらわれとこう言われているような,そういった意味での意識活性化を図るべきではないがということで,そういう御質間に対しまして,関係各課と協議検討してまいりますと。その後はどのような検討結果に至っているのか,ぜひ前向きに取り組んでいただきたいというふうに考え,御質問ずるところであります。
続きまして,総務行政の使用料及ぴ手数料の改定時のシステム化の質問に対する通告でございます。
これにつきましては,使用料,手数料の値上げが平成10年の4月に行われまして,この値上げそのものにつきまして,かなり10年以上値上げをしなかったものもあれぱ,2年ぐらいで改定となるものもあるし,そもそも手数料,使用料の改定というのは,やはりオープンルールにしてその受益者の負担を求める場合の情報をきちんと公開した上で,定期的にその改定に向けてのシステム化を図るべきだという御質問を申し上げたのでございます。これにつきまして,一定期問ごとに見直しを図ることなど,御意見を参考に今後の検討課題とさせていただきますという御答弁をいただきましたが,l年を経ての進捗状況,必要性の認識等についてもあわせてお尋ねいたします。
続きまして,市民生活関連行政についてでございます。
市民生活関連のコミュニティ担当職員,公民館を市民と行政を結ぷ総合窓口とずる地域の拠点施設として,コミュニティ担当職員を配置し,生涯学習や地域福祉などのコミュニティ活動の推進,あるいは人材の発掘,リーダーの育成,心の触れ合う地域社会を構築していこうとする,これは岡田市長の目玉事業でもございまず。平成8年の4月から城東,河和田地区の公民館をモデル公民館といたしまして,コミュニティ担当職員を配置し,10年度は二の丸,千波,新荘,渡里というふうに,最柊的には全公民館にコミュニティ担当職員を配置して本格的に生涯学習や各種在宅福祉サービス,あるいはポランティア,こういったものに取り組んでいがれるということでございまして,これについては,庁内のパックアップ体制がどうしても不可欠であるということを申し上けておりました。役所内の支援体制につきましてどのような形で,(仮称)コミュニティ活動推進連格調整会議を設置して,推進するよう庁内で全面的に支援してまいりたいという御答弁をいただいておりまず。この(仮称)コミュニティ活動推進連絡調整会議は,具体的に相当活発に論議がされているのか,今の公民館を核とするまちづくり事業につきまして進捗状況をお尋ねずるところであります。
続きまして,教肯行政についての御質問でございます。
小学校の図書館の機能充実策についてでございますが,本離れが非常に進んでいる現状の中で,子供たちに受け入れられやすい環境に学校図書館の機能を改善し,充実を図るべきではないかという考えに基づきまして,数々の御質問を申し上げたところでございますが,これにつきましても学校図書館の整備につきましては,十分に検討してまいりたいという前向きな御答弁をいただいておりまずが,実際に現場を見ますと,学校図書館そのものにがぎがかがっていて,いたずら防止のために開ける時問を制限していたり,そういう実情もあるようなので,この前向きな教育長の考え方に対して,今どのように進んでいるのが,進捗状況をお尋ねいたします。
2つ目は,各小学校にいじめや不登校解消のための相談員の配置を求めた質間でございます。これにつきましては,図書館の整理員という形で位置づけまして,図書館の資料等の整理やそういった仕事を担いながら,カウンセラーとしての子供たちが相談しやずい環境をつくり,対応されることが望ましいと思いまして,御質問に対しまして,ポランティア相談員としての可能性なども含め,学校長や関係者の意見を聞きながら十分検討してまいりたいと,これも非常にすばらしい前向きな御答弁をいただいておりまず。その後,具体的に,残念ながら,図書整理員につきましては,嘱託の整理員が廃止されたような経緯もあるので,その前向きな姿勢と現在の進渉状況がどのようになっているのかを改めてお尋ねずるところであります。
4番目は,水戸マラソンについての御質問でございます。
マラソンにつきましては,地域の活性化にもつながることでありますので,水戸マラソンそのものを創設してみてはどうかと。勝田マラソンはもともと水戸市で開催されていたマラソンでありまずので,そういうことを踏まえて御質問申し上げましたところ,ちょうど,市長提案で徳川慶喜記念マラソンを計画しておられるということでございました。今年の1月に市長も好成績で無事終了したのでございますが,ハーフマラソンで立ち上げ,最終的に市民ポランティアを募集ずるなど実行委員会を組織して水戸マラソンとして発展させていくべきではないかという御質問を申し上げ,これにつきましても前向きな御答弁をちょうだいしておりまず。この具体的に検討した経過につきまして,御質間申し上げるところであります。
教育行政の5つ目の質問ですが,献血の啓蒙策についての質問でございます。
献血の問題につきまして,献血精神の啓蒙に取り組むべきではないかということで,いろいろな問題について平成10年の9月に御質問を申し上げ,大変な論議をさせていただいたのでありまずが,その中で特に青少年に対する献血啓蒙思想の普及啓発は,今後の献血推進にとって重要であると考えておりまずので,県及び血液センター並ぴに水戸献血達合会と連携しながら,献血患想の普及に努めるという御答弁をいただいております。これは青少年,あるいは学校教育の中で献血思想をどのように伝えていくかということをそもそも御質問申し上げたのがきっかけでございましたが,その後教育委員会や学校には,どのように協議をされたのかをお尋ねずるところであります。
教育行政最後の御質問でございます。
青少年行政につきまして,大変青少年間題が社会全体の間題として重要な問題になりつつある昨今でずけれども,青少年課そのものの体制は余り行政の課長以下6名の体制で変わっていない。青少年相談室,人的,物的な強化が非常に大切ではないがと、、うことを申し上げ,それに対しまして,今後庁内に青少年対策連絡会議等の設置を検討し,青少年の対策に万全を期してまいりたいというぷうに御答弁をいただいているところでございまず。平成10年9月以降,協議会はどのようなメンバーで,どのような協議を重ねてきたのが,そういったことも含めまして青少年の問題につきまして,執行部の見解をお尋ねずるところでございます。
執行部におかれましては,大変多岐にわたり,お聞きづらいところもあったかと思いますが,質問はかなり量が多かったので短くはしたつもりなんでずが,執行部におきましても簡潔明瞭な御答弁をちょうだいしたいと思います。また,質問をずっと見ましたら,語尾に,積極的に検討してまいりたいと考えておりますとか,あるいは前向きに取り組んでまいりたいと考えておりまずと,取り組んでまいりたいというような,考えているというような答弁が非常に多いように感じますので,ぜひ歯切れのいい御答弁を,できるできないをはっきり御答弁いただいて,その理由をあわせて御答弁いただきたいと思います。
以上で,第1回目の質間を終わります。
答 弁
○議長(森富士夫君)保健福祉部長,備海暉雄君。[保健福祉部長備海暉雄君登壇〕
○保健福祉部長(備海暉雄君)野村議員の福祉行政についての一般質間のうち,まず精神障害者授産施設の早期設置についてお答えいたします。
本市では,現在,市内2カ所に設置されておりまず精神障害者の共同作業所に対し,一部助成を行い,社会復帰と社会参加を支援いたしております。これらの共同作業所は,他の施設の一部を借用して開設されておりますが,施設の挟陰化,老朽化の現伏がら,現在策定中の障害者福祉計画の中に位置づけいたしまして,用地選定を含め,関係機関と十分協議しながら,精神障害者通所授産施設の整備に努めてまいります。
次に,高齢者福祉サービスに関する情報の一元化とOA化の促進については関連がありますので,あわぜてお答えいたします。
御指摘のとおり,市民の利便性に考慮した高齢者福祉サービスを総合的に推進するためには,市内部の情報の一元化だけではなく,外部機関との連携を含めた総合的な窓口と,情報管理ンステムの構築が重要でございますcこのような観点から,保健福祉に関ずる総合窓口を設置する方向で具体的な検討に入っておりますが,その前提としては,保健福祉に関する電算システムの構築により,情報の一元化と共有化を図ることが求められます。このため,平成12年度に施行ずる介護保険制度の事務処理に当たっては,これらに十分配慮した電算処理システムを構築するとしております。その後,その他の保健福祉の電算処理システムを構築した上,全体を連結し,保健福祉業務全体の情報一元化と社会福祉協議会や在宅介護支援センターなどを含めた情報の共有化により,市民の利便性に配慮した総合窓口機能の充実に努めてまいります。
次に,市民ポランティアの活性化策についてお答えいたします。
水戸市社会福祉協議会では,ポランティア基礎講座や体験講座を開催するなど,ポランティアの積極的な育成に努めており,現在,社会福祉を主たる目的としている89サークル,4,219名の方々がポランティアセンタ一に登録されておりまず。また,今年度は水戸市社会福祉協議会において,災害ポランティア活動対策本部を設置いたしまして,災害ポランティア活動の円滑化を図る体制づくりを行ったほか,ポランティア活動の活性化とサークルの連携を図ることを目的として,水戸市ポランティア連格協議会を発足したところであります。ポランティアの活動は,災害時や地域福祉活動等においても極めて重要なことと認識しておりますことから,ポランティア会館整備の進捗にあわせて,議員御提案の趣旨も踏まえた方策を講じるなど,今後ともボランティア活動の一層の振興に努めてまいります。
次に,総合福祉作業施設の通園バスについてお答えいたします。
水戸市社会福祉事業団では,本年2月に国庫捕助の確定にあわせて,29人乗りバスを購入いたしまして,現在は既存のものとあわせた4台の送迎用車両を運行しております。御質問の送迎対象者につきましては,通所者本人の障害の程度や家族の状況など一定の基準のもとに,各施設の代表者で構成いたします送迎委員会において判断を行っているところであります。今後ともできる限り,希望者の意思を尊重しながら,適切な対応に努めてまいります。
次に,献血の啓蓑策についてお答えいたします。
献血事業は,日本赤十字社血液センターの業務となっており,氷戸市でもこれに協力する形で氷戸献血連合会を中心に,献血思想の普及及ぴ献血推進を図っております。血液センターや茨城県では,ポスターを作成掲示したり,啓発用リーフレットを市民に配布ずるなどして,正しい献血思想の普及啓発に努めておりますが,水戸献血連合会でも,「愛の血液助け合い運動」,「はたちの献血」,「ぷれ愛献血デー」や「タリスマス献血」などの事業を通して,広く市民に啓発を行っておりまず。特に,青少年に対ずる献血思想の啓発は重要と考えておりますので,今後は水戸献血連合会と協議し,教育委員会とも連携を密にして,ポスター,リーフレットなどを通して啓発に努めてまいります。
○護長(森富士夫君)都市計画部長,脇山芳和君。
〔都市計画部長脇山芳和君登壇〕
○都市計画部長(脇山芳和君)野村議員の一般質間の都市計画行政のうち,まず駐車場案内システムについてお答えいたします。
本市における駐車場案内システムにつきましては,平成8年度に導入効果に関ずる調査を実施し,その結果,駐車場利用者への普及により,路上駐車の減少や駐車場利用の平準化などの効果が明らがになる一方,案内板に駐車場名が表示されていない等,わかりにくいという御意見もございました。このような状況を踏まえて,利用者の利便性を図るため,案内板への駐車場名表示に係るシステム改善作業を進め,平成10年度中には工事に着手することとしております。
続きまして,赤塚駅に交番を設置すべきとの御質問でございますけれども,再開発ビルへの設置は断念いたしましたが,今後,駅前広場の整備,土地区画整理事業など関連事業が進む中で,交番設置に係る計画の具体化が求められているということも認識してございまずcこのような認識のもと,地元のまちづくり推進協議会と連携を図りながら,交番の設置が実現できるよう,再度,関係機関と協議してまいりたいと考えております。
続きまして,建設行政に関する御質問のうち,都市計画道路3・4・12号線の延伸計画についてお答えいたします。
本路線につきましては,現在,新県庁舎のオープンにあわせた供用を目指し整備を進めているところでございます。一方で,赤塚駅周辺開発や新たな市街地開発を支える幹線道路として,本路線を県道水戸岩間線から国道50号バイパスまで延伸することが引き続き必要というぷうに考えてございまして,この区問の都市計画決定に向け取り組んでいるところでございます。
なお,県道水戸岩間線と本都市計画道路3・4・12号線との交差点部分に接続する市道見川6号線につきましては,新県庁舎移転に伴いまして交通量の増加が予想されることがら,都市計画決定に先立ち,交差点から約300メートルの区間を平成11年度から先行的に整備してまいります。
○議長(森富士夫君)建投部長,菅原信男君。
〔建設部長菅原信男君登壇〕
○建設部長(菅原信男君)野村議員の御質問のうち,住宅行政についてお答えいたします。
御質問の市営河和田住宅の建て替えにつきましては,計画どおりの進捗を見ております。平成11年度には実施設計を委託しておりまして,1Z年度以降建て替え事業を推進してまいります。建て替えに際しましては,御指摘のとおり,l階部分への高齢者用住戸や障害者用住戸の配置,またバリアフリー化等を取り入れるなど,高齢者が安全で快適に住み続けることができる住宅を建設してまいります。
次に,建設行政の御質問のうち,大塚池踏切整備についてお答えいたします。
大塚池踏切の拡幅の条件は,他の踏切を整理ずることが条件であり,がなりの時間を要するので,市道河和日2号線を田島道踏切まで暫定的な整備を進めるとお答えしておりますが,その後,赤塚駅北口地区の市街地再開発事業に関連した踏切道の整理について鉄遣事業者と鋭意協議を重ねてまいりましたところ,大塚池踏切の拡幅について鉄道事業者の理解が得られましたので,平成11年度より丈量測量を行い,道路整備とあわせ,大塚池踏切拡幅の早期完成を目指し努力してまいります。
○議長(森富士夫君)産業経済部長,内藤省三君。
〔産業経済部長内藤省三君登壇〕
○産業経済部長(内藤省三君)野村議員の御質問のうち,国土調査事業についてお答えいたします。
国土調査事業につきましては,市街化区域内の元吉田町の一部について,現地調査及び測量作業が完了し,現在,認証に向けて間覧に供しているところでありまず。平成11年度につきましては,元吉田町の残りの一部について現地調査を実施する予定であります。計画区域以外の地区につきましては,国土調査第5次10カ年計画の中で,議員御提案の趣旨も踏まえ,実施体制の見直しを含め,平成11年度中に関係部課と協議検討してまいります。
市街化調整区域内の未実施地区につきましては,公図と現況が著しく相違していること等が原因で,実施に至らながったと推測されることから,これらの未実施地区につきましては,地区の実態を十分把握し,地権者,関係機関と対応策について協議してまいりたいと考えております。
○議長(森富士夫君)市民環境部長,川又信孝君。
〔市民環境部長川又信孝君登壇〕
○市民環境部長(川又信孝君)野村議貫の環境行政及ぴ企画行政についての御質問のうち,環境センター及ぴ環境政策についてお答えいたします。
今日の地球的規模の環境問題に対して,市民生活と直結した行政を担当する市の取り組みとしては,監視もさることながら,身近な環境や地球環境の状況を広く市民の方々に周知し,環境に配慮した行動の実践を支援していくため,(仮称)環境センターの必要性は高いものであると考えております。
また,これまでの先進地における類似施設の調査においても,環境問題を学ぶ機能を重視ずる傾向にあり,環境教育施設として整備されている箇所もございまず。そのため,本市におきましても(仮称)環境センターは,学習・監視観測機能を兼ね備えた施設とずべきと認識しているところでありまず。これが建設及ぴ今後の環境政策につきましては,現在の景気動向等を勘案するとともに,水戸市環境審議会の御意見等を踏まえ,今後制定を予定いたしております(仮称)水戸市環境基本条例の中で検討してまいります。
次に,産業廃棄物の処分対策についてお答えいたします。
県において平成9年に茨城県公共処分場懇話会を設置し,この提言の中で公共関与による処分場の整備が必要とされております。このことから,平成10年に県と市町村で構成する茨城県公共処分場立地調査会を設置し,公共処分場の候補の適地選定を進めているところでございまずので,今後の状況を見て対応してまいりたいと考えております。
次に,フロン対策についてお答えいたします。
フロンガスの回収は,平成7年9月からフロン回収機を導入し,回収を行っておりますが,家庭用冷蔵庫につきましては,平成8年500台,平成9年450台,平成10年360台を処理しております。この処理台数が当初計画より下回っておりますのは,塵芥処理車の同収能カや,破砕施設の処理能力がら冷蔵庫の冷却装置を取り外して受け入れしているなどの結果によるものであります。
水戸市におきましては,環境対策の一環として適正な回収及ぴ処理方法の確立のため,関係者である県廃家電関係機関や電気商工組合,さらには一般廃棄物協同組合とも十分な協議を進め,フロンガスの同収に努めてまいりたいと考えております。
なお,市で発注している空調設備や車両については,引き受け業者の責任において適正に処理が図られているものと考えております。
次に,産業廃棄物処分場の建設についてお答えいたします。
全隈町産業廃棄物最終処分場建設差しとめ仮処分命令申し立てを,平成10年4月7日に水戸地方裁判所に申請されており,ただいま係争中でございまず。今後の水戸地方裁判所の仮処分を見て対応してまいりたいと考えております。
次に,公民館を核とずる市民サービス向上策についてお答えいたします。
コミュニティ活動のその後の状況について申し上げますと,事業の成果を踏まえ,平成9年度には種々の活動などを盛り込んだコミュニティ推進計画を策定し,この計画に墓づき平成10年度には三の丸,千波,新荘,渡里の4地区を指定し,現在,地域福祉,環境整備などの事業に取り組んでいるところであり,平成11年度にはさらに5地区を指定し,平成15年度までには全地区に職員を配置する計画であります。議員御指摘の庁内体制の確立につきましては,現在も担当職員及ぴ関係課によるコミュニティ活動連絡調整会議を設置し,バックアップするとともに,相互扶助をもとに地域住民総参加による主体的な活動が展開されるようコミュニティ活動を支援してまいります。
○議長(森富士夫君)市長公室長,江橋勇君。
[市長公室長江橋勇君登壇〕
○市長公室長(江橘勇君)野村議員の企画行政についての御質問のうち,国際交流センクーについてお答えいたします。
国際交流センターにつきましては,昨年の4月に開館し,交流機能,情報提供機能,会議・学習・研修機能,相談機能などを提供しており,約1年を経過した現在,市民や外国人の方に親しまれる施設として定着をしつつあります。
具体的にはセンターを管理する財団法人水戸市困際交流協会や市民団体によりまして,語学講座,料理教室,異文化交流会や外国人を対象とした施設見学会,相談業務など各種事業を実施しております。
いずれにいたしましても,ソフト面の充実を図ることの重要性は,さきの御質間でお答え申し上げましたとおり十分認識しておりますので,今後とも実施事業の充実を図りながら,センター運営に努めてまいります。
○議長(森富士夫君)総務部長,関敏夫君。
〔総務部長関敏夫君登壇〕
○総務部長(関敏夫君)野村議員の総務行政についてのうち,行政改革,服装の見直しについてお答えいたします。
職員の服装の見直しにつきましては,野村議員の「行政改革は職員の意識の活性化が大切であり,意識の活性化は服装から」との御提案を踏まえまして,窓口業務を行っている国保年金課と市民課の全職員を対象に,アンケート調査を平成8年9月末に実施いたしました。アンケート調査の結果につきましては,事務服を必要としない者も多数おりますが,必要であるとする者も現在のデザインを変更してつくりかえた方がよいとする者が多数おりました。このようなアンケート調査の結果等を踏まえまして,業務内容に応じた機能性と安全性が確保された明るいデザインの服装の見直しにつきましては,行政改革に当たりまして職員の意識改革上,大変重要であると認識しております。議員御承知のとおり,本市の財政は大変厳しい状況下にありますので,今後の財政状況等を十分踏まえまして検討さぜていただきたいと思います。
○議長(森富士夫君)財務部長,武藤光男君。
〔財務部長武藤光男君登壇〕
○財務部長(武藤光男君)野村議員の一般質問のうち,使用料及び手数料の改定時のシステム化についてお答えいたします。
使用料及び手数料につきましては,受益者負担の原則に基づき,市民相互間の負担の公平を図るためにも,適時に適切な見直しを行う必要があると認識しております。議員御提案の改定時のシステム化につきましては,専門委員制度の活用も含め,検討してまいります。
○議長(森富士夫君)教育長,堀川賢壽君。
〔教育長堀川賢壽君登壇〕
○教育長(堀川賢壽君)野村議員の御質問のうち,教育行政についてお答えいたします。
小中学校の図書館の利用状況や整備状況につきましては,年度初めに調査結果を踏まえ,指導に活用しているところでず。また,ビデオコーナーや視聴覚機器等の設置についても,各学校とも工夫して取り組んでいるところです。図書の購入につきましては,集団読書用図書の選定委員会を設け,児童,生徒に読ませたい本や,子供たちの希望に応じた図書の選定に当たり,計画的な購入が進められています。
コンピュータの利用につきましても継続検討しているところです。
次に,小中学校における相談員の配置についてでありまずが,昨年より市内全中学校に,地域の人材を活用した心の教室相談員を配置し,生徒が気軽に不安や悩みを相談できる環境づくりに取り組んでいます。また,小学校においては,スクールカウンセラーを研究校として1校に配置し,2年問にわたってその活用,調査研究に努めてまいりました。
議員御指摘のとおり,各小中学校に相談員を配置することは大切なことと認識しており,今後も相談体制の充実に努めてまいります。
次に.水戸マラソンについてお答えいたします。
本年2月7日,大河ドラマ「徳川慶喜」放送記念水戸干波湖10キロロードレース大会が,約380名の参加のもと,陸上競技協会関係者を初め,体青指導委員やジョギング愛好者などの方々の御協力をいただきながら開催いたしました。しかしながら,大会のPRや募集期間が短かったことから,参加者が予想より少なかったと見ております。
今後,水戸千波胡における10キロロードレース大会を開催するに当たりましては,課題や反省点を十分に踏まえ,より充実した大会となるよう,各関係機関,団体と協議してまいりたいと考えております。
次に,青少年行政についてお答えいたします。
青少年行政の体制強化につきましては,昨年11月に水戸市青少年問題協議会において意見具中がされましたが,それらに基づき平成11年度に(仮称)水戸市青少年行政推進会議の設置について検討し,庁内における連携強化を図るとともに,市民による青少年育成推進会議の活動の支援を強化してまいります。
再質問
○議長(森富士夫君)4番,野村眞実君。〔4番野村眞実君登壇〕
○04番(野村眞実君)ただいまは教育長初め,各坦当部長さんから大変前向きな御答弁をたくさんちょうだいしました。環境行政についてだけ,一つ申し上げたいのですが,質間いたしました県職員との併任の具体的な打ち合わせ等協議はどの程度進んでいるのかということについては,明確な御答弁がございませんでした。
また,環境センターの早期設置の問題につきましても,これは独立館として箱をつくるべきということを申し上げているのではなくて,やはり環境センターそのものの機能として先に立ち上げるべきではないか,これは機能として立ち上がった上で,その機能にぷさわしい独立館を設置していくことが,今のこの財政事情の中では重要だと考えまずので,この環境の問題につきまして,岡田市長が打ち出した4水総そのものの環境はものすごくずばらしいものが政策としてたくさん位置づけられております。それに比して年間の予算を見ると,環境課は1,500万円ぐらいしか予算がなく,環境展あるいは啓蒙の学校関係のパンフレットの配布等のものの予算ぐらいしかないのが実情でございまず。こういう状況はやはり同じ市長が打ち出している政策と現場の執行部の状況,これらを見た場合に,企画であったり,財政が,企画や財政の事情で予算調整ということで,他のものと一緒にして取り組むべきではなくて,環境問題は本当にこれがらの大きな課題として力を入れて取り組んでいっていただきたいということを強く要望いたしまして,再度の質問にかえたいと思います。
ありがとうございました。